デジタルマーケティング
ただサイトのアクセスを集めるだけではだめ!コンバージョンにつながる導線が重要です!
アクセス数増加はコンバージョンの手段のひとつ
Webサイトを運営する際に、アクセスが少ないというのは深刻な状況です。そのため、SEO対策に取り組んでアクセスを増やすことは、必須の対策であるともいえます。
しかし、本来の最終的な目的は、アクセス数のアップではなく、売り上げの増加や成果の獲得です。いつのまにかアクセス数の増加自体が目的になってしまい、コンバージョン(最終的な成果)を軽視してしまわないように、注意しましょう。
コンバージョンを最適化するためには、アクセス数などの数を増やすことが有効です。それに加えて、訪問者が途中で離脱してしまわないように、ユーザーの動線を考え、導線を整えて、コンバージョン率をアップすることも重要なのです。
サイトの動線と導線 どう違う?
キャンペーンなどで、一時的に消費者の興味を引くことができたとしても、必ずしも成果につながるとは限りません。消費者の興味を、購入などの成果へつなげるためには、Webサイトの「動線」と「導線」を考える必要があります。
「動線」と「導線」は、よく似ていて混同しやすい言葉ですが、意味や使い方は異なります。例えばWebサイト内では、ユーザー側の動き方が「動線」、Webサイト側が用意した導く計画が「導線」です。サービスを受ける側は自由に動き、サービスを用意する側は導く立場だ、ということが大きく違うのです。
スーパーやデパートなど、日常的な例で考えてみましょう。チラシやイベントなどで店舗に興味を持ち入店しても、全員の客が商品を購入するとはかぎりません。
「商品の陳列場所が分からない」、「レジの行列が長すぎる」、「店員の態度が悪い」など店側への不満が原因で、途中で帰ってしまうこともあります。
来店してくれた客が、購入にいたらなかった理由を考え、途中で帰る人を減らすようにすることが、成果アップへの道筋です。
サイトにおける導線の役割とは?
では、Webサイトにおいては、どのような導線設計にするべきなのでしょうか。Webサイトの導線でまず重視すべきことは、誰が見ても分かりやすいWebサイトにするということです。
例えば、ショッピングサイトにアクセスしてくるユーザーは、購入の希望をもっていることが多いものです。商品を見つけやすく、比較し易く、購入方法が分かりやすければ、購入してもらえる可能性は低くはありません。
しかし、「ショッピングサイトの商品を絞り込めない」、「類似品と比較できない」「送料が分からない」、「会員登録方法が複雑」など、購入までにユーザーが不満を感じるサイトもあります。
そんな場合には、ユーザーはサイトを離れてしまい、他にたくさんあるショッピングサイトへと移動してしまいます。同じようなショッピングサイトはあふれるようにあるため、使いにくいサイトからはすぐに離れていってしまうのです。
ユーザーが購入を完了するまで、サイト内で迷子にならないように、不満を感じないようにWebサイトの導線を設計することが、直接成果にもつながっていくのです。
具体的な導線の作成方法
それでは、ユーザーに優しい導線を作成するためには、具体的にどうすればいいかを考えていきましょう。
導線の作成においては、「訪問者の実際の動線を重視すること」、「カスタマージャーニーでポイントを確認」、「臨機応変に修正していくこと」、の3つが大切です。
Webサイトには、年齢、居住地、職業、ネットリテラシー、訪問目的、などが異なる様々な人が訪れます。さまざまな訪問者が実際にどのような行動をするのか、それぞれの「動線」を考えることが必要になってきます。
まずWebサイトの運営目的を、明確にしましょう。すると、どのような訪問者を重視すべきかが、分かってきます。訪問者をパターンに分けて、それぞれのアクセスデータなどをもとに導線を設定していきましょう。
初めての訪問者と常連客の動線は違う
初めてサイトを訪れてくれた訪問者の動線と、常連の訪問者の動線は異なります。しかし、どちらも重要な場合には、どちらにとっても使いやすいWebサイトになるように、複数のパターンで動線の検討が必要なのです。
ショッピングサイトの場合には、初めての客は送料や会員登録、支払い方法、安心できる会社なのか、などに特に興味があることが多いです。それらの知りたい情報を得る導線が複雑すぎると、途中で迷子になり、購入を止めてしまう可能性が高くなります。
常連の訪問者は、ログイン方法、ポイントの使用方法、キャンペーンや割引情報などを知りたい場合が多いです。知りたい情報をユーザーが探しまわらなくても知ることができるように、導線を作ることが大切です。
カスタマージャーニーで明確化
それぞれの訪問者について、それぞれのカスタマージャーニーを考えるのが一番理想的です。訪問者のアクセス情報などのデータ収集、分析をおこなったら、カスタマージャーニーで押さえるべきポイントを確認しましょう。
カスタマージャーニーマップを作成して、ユーザーの行動を明確化するのもおすすめします。ユーザーフレンドリーであり、なおかつ自社が望ましいと考える導線を作成していきます。
導線は随時修正していくほうが効果的
導線は、初めから最適なものを作れるとは限りません。一度完成させたからといって、そのままにはしないで、よりよいものに改善していくようにしましょう。
ユーザーの動線を考えて導線を作ったとしても、実際には考えていた動線とは違う動きをすることも多いのです。そのため、はじめの導線に固執することなく、臨機応変に随時修正していく姿勢が必要です。
ユーザーからの意見や問い合わせ内容なども、ユーザーの動線の参考になります。また、Googleアナリティクスを活用して、ユーザー分析を行い、その結果を導線改善に生かしていくのも有効です。
集客ブログを使った導線について
集客用のブログは、集客には有効だけれども、 コンバージョンへのつながりが分かりにくいもののひとつです。アクセス数はどんどん増えても、営業の成果がないという悩みも多いようです。
ブログの集客に生かすためには、運営の目的や導線を明確にして、成果につなげるためのさまざまな工夫が必要です。
新規ユーザーの訪問を増やすという目標は、集客ブログに向いています。また、購入までに時間をかけることが多い高額なサービス、説明が難しい商品の情報提供にも適しています。
見込み客をじっくりと育てるために使うことや、最新の情報や最新の資料データを提示ために使うのもよい方法です。
ユーザーが問い合わせしたいタイミングを逃さないように、ユーザーがお問い合わせをする気になったときに、問い合わせへの導線が、すぐに見つかるようにしておきましょう。
また、定期的なメールマガジンの発行と併用することで、ユーザーからの接触のチャンスを逃さないようにする工夫も有効です。
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