インバウンドマーケティングのコンテンツは大きく分けて4つ!認知獲得系コンテンツとは?

インバウンドマーケティングにおける認知獲得段階とは?

インバウンドマーケティングとは、価値のあるコンテンツを用意することで、ユーザーのほうから企業や商品を「見つけてもらう」マーケティング手法です。

最終的には自社を信頼して好きになってもらい、自発的に何度も購入してくれるリピーターになってもらうことを目指しています。

インバウンドマーケティングの手法には、4段階のステップがあります。1段階目は「認知獲得(Attract )」、2段階目は「理解促進(Convert)」 、3段階目は「意思決定支援(Close )」、4段階目は「定着促進(Delight )」です。

認知獲得段階というのは、インバウンドマーケティングにおける4つのステップの1段目である、認知獲得(Attract)の段階のことです。

 

認知獲得段階の役割や目的について

この段階の役割や目的は、顧客となるユーザーを「惹きつける」ことにあります。

インバウンドマーケティングとは、自ら来訪してくれたユーザーを、顧客へと結びつけるマーケティング手法です。そのために自社や自社商品を必要とし、常連客となってくれるような顧客をできるだけ多く集めることが、この段階の役割なのです。

具体的にはこの段階では、「自社や自社製品を求める顧客が来てくれるようなコンテンツを作成すること」により、自社を知らないユーザーに来訪者になってもらうことを目的としています。

そしてより成果を上げるために、コンテンツ作成と同時に「自社のコンテンツを見つけてもらいやすくする」ための施策を実施します。

 

認知獲得段階の顧客の状態とは?

認知獲得段階のユーザーは、自分の課題を解決するための情報や関心がある情報について探しています。

例えば「服のシミを自分で落とす方法を知りたい」「賃貸と持ち家はどちらが得か」などです。

この段階では、まだ「ニーズが顕在化していない」という状態です。商品(洗剤や新築戸建てなど)を買いたい、買う必要があると、ユーザーはまだ明確には考えていません。

企業についても製品やサービスについても、全く知らないユーザーがほとんどです。

 

認知獲得段階で取り組むべきこととは?

有効なコンテンツを制作するために、ターゲットへの理解を深められるペルソナの設定はとても大切です。そしてその設定をもとに、ペルソナのニーズや興味に見合ったコンテンツを考えていきます。

また自社のコンテンツを、数多くのWebサイトの中から見つけてもらうためには、「SEO施策」「SNSでの発信」「ブログサイトの作成」「ニーズを充たすコンテンツ作成」「広告配信」など多岐にわたって取り組む必要があります。

さらに現状を常に分析し、顧客のニーズに合わせて改善し続けることが大切です。

 

第1段階の認知獲得系コンテンツとは?

インバウンドマーケティングにおいては、その各段階の手法に応じコンテンツもまた4つの区分に分類されます。1段階目の認知獲得系コンテンツとは、一言でいえばユーザーに「見つけてもらう」ためのコンテンツです。

ユーザーは、あきらかに宣伝とわかる企業広告には惹きつけられません。ユーザーが知りたいのは、「自分が興味をもち、知りたいと思っていること」「自分にとって有益な情報」「価値があるノウハウ」などです。

ユーザーが自分で検索して知りたいと思うようなことこそが、認知獲得系コンテンツにふさわしい内容といえます。

業界に関するアンケート調査やリサーチを実施して、その結果をプレスリリースで発信するという手法もあります。

 

認知獲得に適したチャネルは何か?

認知獲得のために使うチャネルは、Webサイト、ブログ、SNS、動画などがあります。使えるチャネルはいろいろありますが、一般的に、認知獲得に適したチャネルとしては、コンテンツを蓄積できるものが支持されています。

インバウンドマーケティングにおいて、コンテンツは自社の重要な資産になります。コンテンツが増え蓄積されていくと、ユーザーが自社を見つけてくれる確率が高まるためです。

特にブラウザの検索経由で見つけてもらうためには、SEO施策を行いやすいブログやWebサイトが適しています。

コンテンツを蓄積するためには、自社チャネルへのコンテンツ掲載をメインにすべきです。しかし他社が運営するメディアへの寄稿、他社との共催セミナー、ゲストの媒体への掲載なども、いろいろなユーザーの取り込みに効果的です。

またSNSは拡散力がつよく、認知獲得のために適したチャネルといえます。ブログやWebサイトとSNSでは、利用者層が同じではないため、いろいろなチャネルを使い分けることも、新しいユーザーへアプローチするためには効果的だと言えます。

しかし一番検討すべきことは、自社商品のターゲットやペルソナに適したチャネルは何かを考えることです。ターゲットやペルソナが使うチャネルでなければ、コンテンツも意味がなくなってしまうからです。

 

認知獲得系コンテンツのバリエーション

日本で一番使われているのが、知識系コンテンツです。ブログを活用した知識系の記事コンテンツは、導入しやすく検索でも見つけられやすいというメリットがあります。

知識系コンテンツにもさまざまな種類があり、「見て楽しい面白系コンテンツ」「知りたい情報を提供する役立ち系コンテンツ」「量産系コンテンツ」などがあります。

「知りたい情報を提供する役立ち系コンテンツ」が、コンバージョンにもつながりやすく、ユーザーの信頼を得やすいようです。

しかしまずアクセスを増やしたい、という場合には「見て楽しい面白系コンテンツ」がよく使われます。

また「量産系コンテンツ」に関しては、とにかく記事を量産してユーザーの反応を見ながらブラッシュアップしていくことが大切です。

 

認知獲得系コンテンツはそのままSEO施策にもなる

認知獲得系コンテンツの作成とSEO施策とは、本来の目的がそれぞれ異なります。コンテンツはユーザーを惹きつけるためにあり、SEO施策は見つけてもらいやすくするための対策です。

しかし実は認知獲得系コンテンツの作成は、そのままSEO施策にもなっています。なぜなら現状では、Googleは「良質なコンテンツを上位表示させる」という方針になっているためです。

そのため良質でユーザーの役に立つコンテンツを作成しており、それがユーザーに支持されていれば、コンテンツ作成がそのままSEO施策へとつながっていくのです。

ユーザーのニーズに応える、役に立つ良質なコンテンツを作ることが、認知獲得段階での成功へとつながるのです。

 

 

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